光ファイバの速度を早くする

光ファイバユーザで、東京以外に在住の方は、RWinを増やすことで劇的な速度向上が期待できます。Windows 98/Me/2000ユーザはもちろん、Windows XPユーザもRWinの設定によって速度が大幅に向上します。回線速度(契約速度)が100Mbpsであっても、RWinがWindowsの初期値のままだと受信速度に限界があります。例えば、後で説明するように、大阪に在住の方は、Windows XPデフォルトのRWinだと最大で約35Mbpsしか出すことができません。この「壁」は、RWinを設定することで容易に100Mbps程度まで引き上げることが可能です。
RWinによる受信速度の限界
受信速度(帯域)の上限値は理論上、以下の式で計算されます。
受信帯域の上限[bps] = RWin[byte] x 8 / RTT[ms] x 1000
RWinとは、
簡単に言えば、サーバから一度にまとめて送ってもらいたいデータ量です。RWinが大きいほど、一度にたくさんのデータを受け取ることができるので、転送効率が良くなって速度が速くなります。
RTTとは、
サーバとの往復(遅延)時間のことです。いわゆるpingの応答時間がそれです。RTTを最も決定付けるのが物理的な距離で、距離が遠いほど信号の伝送に時間がかかるのでRTTが大きくなります。また、回線種類(光ファイバやADSL)によってもRTTは若干前後します。無線LAN環境の場合もRTTが大きくなります。
RTTが大きいほど、サーバに「ここまでのデータを受け取りました。次のデータを送ってください。」と返事をするのに時間がかかるので、効率が悪くなって速度が低下します。
RTTは距離によって概ね決定される値ですから、RTTを小さくすることは物理的に限界があります。しかしながら、RTTが大きい場合でも、RWinを上げてデータを一度に沢山送ってもらえば、転送効率が上がって速度が向上します

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RWinの設定は

RWinが大きいほど帯域の上限が高くはなるのですが、しかし一方で、RWinが大きすぎるとパケットロスが発生したときに再送に時間がかかり、かえって転送速度が低下したり転送速度にムラができたりします。従って、RWinは必要以上に増やさないようにしましょう。
なお、RWinは65535 x 2の累乗倍の値で設定します。例えば、65535(65535の1倍)、131070(65535の2倍)、262140(65535の4倍)、、という値しか取れないことに注意してください。
ADSLは、47〜50Mbpsサービスであってもリンク速度が最大で30Mbps程度であり回線容量があまり大きくないので、大半のADSL環境では、Windows XPの初期値のRWin=65535で十分です。
ただし、Windows 98/Me/2000はRWinのデフォルトが16384以下となっておりRWinが小さすぎるので、これらのOSをご利用の方は、どの地方にお住まいでも、65535に増やしたほうがいいでしょう。増やし方は後述の「4.RWinの設定方法」で説明していますのでお読みください。
また、高遅延環境(北海道や中国・九州地方)の方で、リンク速度が15Mbps以上(線路長が約1km以下)の場合は、RWinが若干不足ぎみなので、131070に増やしてみましょう。

速度が遅いときのチェック

RWinを推奨値まで増やしても、速度があまり速くならなかった場合や、速度が遅くて悩んでいる方は、次のことを確認してみてください。
(1)無線LANを使っていないか?
 無線LANを使っていると、速度は4Mbps〜25Mbpsが限界です。
 問題の切り分けのため、無線ではなく直接繋いで速度を確認しましょう。
 有線LANで速度が出るようなら、無線LANがボトルネックになっています。
 なお、現在802.11b(11Mbps)をご利用の方は、802.11a/g(54Mbps)に
 買い換えると、最大で25Mbps程度の速度を出すことができます。
 また、2006年に登場したMIMO対応製品を使うと、最大で35Mbps程度の
 速度を出すことができます。
(2)低速のルータを使っていないか?
 3年以上前の古いルータは、スループット性能が低い場合があります。
 例えばスループットが30Mbpsのルータの場合、速度は30Mbpsが限界です。
 最新の高速ルータに買い換えましょう。
(3)USB接続のLANアダプタを使っていないか?
 USB1.1のLANアダプタだと速度は10Mbpsが限界です。速度を速くするには
 USB2.0のLANアダプタを使うか、なるべくUSBタイプは避けましょう。
(4)ノートPCでPCカードを使っている場合、CardBus未対応でないか?
 古いPCカードは、CardBus未対応のことがあります。
 CardBus未対応だと速度は16Mbpsが限界です。
 PCカードを使う場合は、CardBus対応品に買い換えましょう。
(5)LANカードやHUBが10Base-Tでないか?
 5年以上前の古いPCや、古い通信機器は10Base-Tのことがあります。
 10Base-Tの場合、速度は10Mbpsが限界です。
 100Base-TX(またはできればgigabit)の機器に買い換えましょう。
(6)OSがWindows 98/Meでないか?
 OSがWindows 98/Meの場合、RWinを増やしても速度は50Mbps程度で
 頭打ちになるという報告があります。古いOSをご利用の方は、
 Windows XPにアップグレードしましょう。
(7)niftyの「セキュリティ24」やbiglobeの「ホームページチェック」、
または「avast Webシールド」を利用していないか?
 これらのセキュリティサービスを利用していると、速度は8Mbps〜25Mbps
 程度に落ちるようです。しかしながら、安全を考えると、サービスを無効
 にするのはお勧めしません。
(8)NTTの「VoIPアダプタ」を使っていないか?
 VoIPアダプタにPCを直接繋いでいると、速度は8Mbps程度が限界になりま
 す。そこで、VoIPアダプタにはPCを接続せず、別途用意したブロード
 バンドルータ経由でネットワークに繋ぐようにします。VoIPアダプタは、
 ルータモードではなくアダプタモードとして設定してから使いましょう。
 正しい接続構成例
(9)PCの搭載メモリ容量が192MB以下でないか?
 RWinを大きくすると、より多くのメモリを必要とします。
 メモリは近年安くなっていますので、最低限256MBは搭載しましょう。
 メモリを増やすとWindows自体の動作も快適になります。
(10)RWin値が本当に反映されているか?
 もう一度、http://www.speedguide.net/analyzer.php のページに行っ
 て、RWinが131070以上の数値になっていることを確認してください。

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